うろおぼえ剣豪道場 秘剣X

斬ると宣言した相手は必ず斬っていたため「蝮蛇の彦斎」として恐れられた人物。尊皇攘夷の志士として活動する一方で、独自に実戦本位の居合術を創始した。 藩が開国に転じた為に投獄され獄中で維新を迎える。 出獄後も考えを変えなかった彦斎は不平士族を煽動し決起を試みるが、志半ばで暗殺者として処刑された。

色白で小柄、一見女性のような容姿であったという。 ちなみに彦斎の写真とされる物はスペインの個人サイトに使われていた由来不明の画像である。 新選組に殺された仲間の仇を討つために移動している時、行き会った佐久間象山が「西洋の鞍を使っていた」という理由で殺害したという記録が残されているが、普段は穏やかで礼儀正しい愛妻家だったという。

勝海舟に行状を注意され「私が斬る悪党は畑にできたナスやキュウリのようなもの。適時収穫するのは当然」という意味の反論をしたとされるが、勝が彦斎に会う機会があったとは考えにくい。恐らく勝の作り話であろう。 自流を伝播させる事にはまったく興味がなかったらしく、孫の河上利治氏を最後に伝が途絶えたと考えられる。