うろおぼえ剣豪道場 秘剣X

武士として扱われず、重武装も認められぬまま、その剣腕のみで倒幕主義者を震え上がらせた新選組の剣士。 陽気で子供好きだった一方、年上の幹部たちを軽くあしらい、組内から恐れられる鬼撃剣師範でもあった。 隊内の粛清も含めた多くの暗殺を手がけており、後世の文書では「人斬り」と呼ばれる事も多い。

北辰一刀流の免許皆伝も得ており、兄の如く慕った山南敬助とはその縁で知り合ったのではないかと思われる。しかし沖田は後に、隊を脱走した山南の捕縛と介錯を行う事になる。 池田屋事件の2年後の事であり、よく言われるように池田屋での戦闘中に結核が発症した可能性はほとんどない。

厳しい稽古で隊士や同格の筈の組長たちからも恐れられた総司だが、普段はよく笑いよく冗談を言う陽気な人物だった。 新撰組が駐屯した壬生寺の境内でよく遊んでもらったという子どもの証言が残されている。 創作と思われるが、療養先の庭に現れる黒猫すら斬れないほど弱った自分の体に絶望しながら死んでいったという。