うろおぼえ剣豪道場 秘剣X

一般に奈良原喜左衛門。薩英戦争等で活躍した薩摩藩士……というか、そのきっかけとなった「生麦事件」を起こした当人である。 薩摩の下級武士が学んだ薬丸自顕流の達人だったが、維新を迎える前に病に倒れる。 弟の繁は明治政府で栄達しているが…生麦事件で一番に抜刀したのは弟の方だったとする説もある。

薩英戦争の最中、講和使節の一団に扮し旗艦ユーライアラスに切り込むという作戦を主導。 スイカ売りに変装するも、通訳として乗艦していたシーボルトの息子に看破されて撤退する。 講和成立後、薩摩藩は「生麦事件の犯人は逃亡中である」とし喜左衛門を処罰せず、抗争が激化する京都に送り込んでいる。

禁門の変など数多くの実戦をくぐり抜けた清だが、京都の薩摩藩邸にて満33歳で死亡。病死と見られる。 創作物に於ける「示現流」のイメージは、実際には薩摩示現流よりも彼の学んだ薬丸自顕流による部分が多いらしく、島津斉興も薬丸自顕流の稽古を検分して「まるでキ○ガイ剣術じゃ」と吐き捨てたと言う。